蓮笑庵は、福島県の小さな村に建てられた、 民画家 渡辺俊明のアトリエです。
天地に絵を描くように自らが設計し、庭を造り、人も自然も互いに喜びあえる美の浄土を願ってつくられたこの地は、
泥の中から咲く蓮の花を象徴として「蓮笑庵」 と名付けられました。
山を縫うように建つ建物は、工房「蓮笑庵」 アトリエ「雑花山房」 応接空間「万菜」「絵本館」と、それぞれの性格を
持ち、俊明がくらしの友とした国内外の美術工芸品を所蔵し、しつらえ、今なお変わることなく
日々のくらしが営まれて
おります。
職人の技や美しい工芸品、 花や虫や鳥など自然界のものたちを師とした俊明は、 杉木立の中のアトリエを
「ぼくの学校」
と呼び、季節を楽しみ、日々を丁寧にくらしました。
その手から生み出された 墨彩詩書画・油絵・
木版画・ガラス絵・絵付け陶磁器・石彫り・素描 など、多くの美しい手しごとが
蓮笑庵に残されております。
画家であり、詩人でもあった俊明のおもいが宿る蓮笑庵。
皆様にとりましても、ひと時のやすらぎの場となりますことを願っております。